頭痛がする

頭痛がする

  • 今までに経験したことがないような激しい頭痛
  • 前触れなく突然おこる頭痛
  • 頻度と強さが増していく頭痛
  • 嘔吐、めまいをともなう頭痛
  • 早朝や起床時に起こる頭痛
  • しびれや麻痺をともなう頭痛

⇒ このような頭痛があれば受診しましょう!

頭痛は、脳腫瘍や脳卒中などの病気があって起こる「怖い頭痛」か、そうでないかをまず見分ける必要があります。
高性能3T-MRI検査をすることで正確な診断がつきます。手術などの治療が必要な「怖い頭痛」の場合は、適切な医療機関に紹介いたします。

また、怖い頭痛ではありませんが、仕事や日常生活に支障をきたす厄介な頭痛に片頭痛があります。片頭痛は、拍動性で片側におこり、光や音に過敏となり、動くと悪化し吐き気を伴い4~72時間続きます。2割くらいで、眼前がキラキラしたり(閃輝暗点)、目の奥が疼く感じがするなどの前兆を伴います。前兆がある片頭痛の半分に、よく調べると左右の心房の間に穴が開いている心房中隔欠損があるとされています。市販薬もある程度効果はありますが、トリプタンという片頭痛の特効薬があります。
この特効薬は処方箋なしに薬局では買えませんので、我慢しないで、医療機関を受診してください。

不規則な生活や、不眠、ストレスで悪化し、連日起こるようなこともあります。生活に支障がでる場合には、予防薬を使用します。予防薬には作用機序の異なる数種類の薬があります。また、CGRP抗体薬という注射もあり、頭痛予防にきわめて有効です。エストロゲンを含む女性ホルモン製剤(ピル)の副作用に血栓がありますが、片頭痛はこのリスクを増します。頭痛があって現在服薬中の方は外来受診を勧めます。

めまいがする

  • 天井がぐるぐるまわり吐き気がある回転性のめまい
  • 船の上に乗っているようなゆらゆらとしためまい
  • 急に立ち上がったり、歩き始めたりするときに起こるめまい

⇒ このようなめまいがあれば受診しましょう!

めまいが持続し耳鼻科を受診したが特に問題がないと診断された方は、脳腫瘍(聴神経腫瘍)や脳梗塞などの可能性がありますので、頭部MRI検査を含めた詳しい検査を受けることを勧めます。

物忘れ、認知症が心配

  • 今話したばかりの電話の相手の名前を忘れる
  • 同じことを何度も言う(する)
  • 周りから指摘されるようなミスが多くなった
  • 新しいことを覚えられない
  • 場所、時間がわからなくなることがある
  • 怒りっぽくなったなどの性格の変化

⇒ このような症状があれば、受診しましょう!

最近物忘れがあり認知症ではないかと心配している方、高齢のご両親が認知症ではないかと心配である場合はご家族一緒にご来院ください。

まずは、これまでの生活歴、既往歴、服用されている薬、物忘れの症状を詳しく伺います。次いで、頭部MRI検査によるアルツハイマー型認知症診断支援システム(VSRAD)を用いた画像解析と高次脳機能検査をして、診断と治療を行っていきます。同時に脳腫瘍、脳梗塞、正常圧水頭症など脳機能の低下により認知症と間違われやすい病気を鑑別していきます。

特に高齢者で、傍から見ていて一時的にボーとして反応がない、という症状は認知症ではなく高齢者てんかんの可能性があります。適切な薬を使用することでよくなります。

手足の力が入らない、しびれがある

  • 手に力が入らず、よく物を落としてしまう
  • 歩く時片方の足を引きずる、歩くスピードが遅くなった
  • スリッパが脱げやすい
  • 顔面が非対称になった、口角から水がこぼれやすい
  • 最近しゃべりにくい、飲み込みにくい

⇒ このような症状があれば、受診しましょう!

脳卒中が疑われる場合は、早期診断をして直ぐに治療に進めば脳細胞を助けることができる可能性があります。高性能MRI検査を素早く施行し、必要があれば高次救急治療が可能な総合病院に紹介いたします。

また、手足の脱力やしびれ、言葉が出てこない、ものが二重に見える、ろれつが回らない、めまいなどの症状が一時的で数分ですぐ消失することがあります。これを一過性脳虚血発作といい今後本格的な脳梗塞になる危険信号と言われています。すぐよくなった場合でも必ず病院を受診するようにしましょう。

頭のケガ、打撲

  • 頭をぶつけて血がでた
  • 頭にたんこぶができた
  • 顔面をぶつけた

⇒ このような時は必ず、受診しましょう!

頭に衝撃が加わった際、脳挫傷や急性硬膜下血腫など、直後は大丈夫でもしばらくしてから意識障害に至る場合があります。
中には、慢性硬膜下血腫のように1ヶ月くらい経ってから症状を来すものもあります。迅速な対応を要する場合もありますので、迷ったらご相談ください。

また、顔面、頭部からの出血や縫合処置は、傷がなるべく目立たなくなるような配慮をしながら丁寧に行います。

生活習慣病外来

生活習慣病外来

高血圧、脂質異常症、糖尿病、不整脈、喫煙などは脳卒中や心疾患の危険因子です。

  • 味の濃いものが好きで、血圧が気になる
  • 健康診断で血糖値やコレステロール値が高いと指摘された
  • 健診で心電図異常があったのに、報告書には経過観察だけ

⇒ このような時は、迷わずご相談ください!

高血圧や脂質異常といった生活習慣病は動脈硬化を引き起こし、脳卒中や心筋梗塞などに至る可能性が高まります。職場検診や人間ドックなどで医療機関の受診を勧められた方、日ごろ血圧が高いと感じている方、ご家族に脳卒中や心筋梗塞の方がいて、ご自身も心配に思っている方などは一度受診されることが望ましいです。

脳卒中の2次予防として、各種ガイドラインにそって検査・治療・生活指導などを行います。何でも相談できる、“かかりつけ医”としての役割を果たしていきたいと思っています。

いびき(睡眠時無呼吸症候群)外来

いびき(睡眠時無呼吸症候群)外来

  • いびきをかく
  • 寝ているときに呼吸が止まっているといわれたことがある
  • 昼間睡魔に襲われる

⇒このような症状があれば、受診しましょう!

睡眠中に自分のいびきで目覚めることのある方や呼吸が止まっていると指摘されたことがある方、昼間に過度の眠気がある方は睡眠時無呼吸症候群の可能性があります。血液中の酸素濃度が低下することによって、心臓・脳・血管に負担がかかり、脳卒中や心疾患などの重篤な病気をきたす危険性が高まります。

まずは、自宅で一晩装置をつけて行う睡眠ポリグラフ検査(PSG)を行います。睡眠時無呼吸症候群の有病率は50歳代の女性で約10%、男性で10~20%とされていて、高齢になるとさらに増えます。

多くの場合、閉塞性睡眠時無呼吸で、加齢・肥満が発症関連要因です。禁煙、適正体重の維持、節酒などの生活習慣の改善が必要です。CPAP(continuous positive airway pressure 持続陽圧呼吸療法)、OA(oral appliance 口腔内装置 マウスピース)などの治療が必要であれば、睡眠専門のクリニックを紹介いたします。